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「車の維持費が高くて、生活が苦しい……」
知人が、ぽろっとこぼしました。確かに、維持費は高い。でも、生活が苦しいとまでは思っていませんでした。FPの資格を持ちながら、正直、自分が1年でいくら払っているのかを合計したことはありません。
そこで、セレナの1年分を全部足してみました。結果は年間約26万円。相場と並べると、保険と車検が、はっきり安い。
カギはこの2つ。暮らしの満足度は下げず、コストだけを削る。その方法を、内訳とあわせて紹介します。
セレナの維持費は、実額で年間約26万円

まずは結論から。わが家のセレナ(2L・ミニバン)の年間維持費です。
| 項目 | 年間の実額 |
|---|---|
| 車検(2年ごと・年割り) | 約46,000円 |
| 法定12ヶ月点検(年割り) | 約11,900円 |
| 任意保険 | 23,400円 |
| 自動車税 | 39,500円 |
| ガソリン | 136,521円 |
| 合計 | 257,321円(約26万円) |
※車検・12ヶ月点検とも2年に1回。車検は92,112円、12ヶ月点検は23,705円を、それぞれ年割りして計上しています。
前提を先に並べます。
- 2015年式セレナ S-HYBRID(2L・ガソリン車)・走行約12万km・年に約1.1万km
- 駐車場は自宅なので0円
- 任意保険は車両保険なし
この26万円は、すべて実際に払った額です。車検の請求書、保険の証券、税の納付書、給油明細を、1枚ずつ足しました。机上の試算ではありません。
相場と並べると、保険と車検が、はっきり安い

この26万円、安いのでしょうか。
維持費の試算記事は、年18万円から37万円までサイトによってバラバラ。前提条件が違いすぎて、総額の比較は参考になりません。比べるなら、項目ごとです。
世間の相場の目安と、わが家の実額を並べました。
| 項目 | 相場の目安 | わが家 |
|---|---|---|
| 車検(2年ごと) | 13万〜25万円 ※1 | 92,112円 |
| 法定12ヶ月点検 | 1万〜2万円 ※2 | 23,705円(整備込み) |
| 任意保険(年間) | 5.3万〜6.5万円 ※3 | 23,400円 |
| 自動車税(年間) | 39,500円(同じ) | 39,500円 |
※1 走行10万km超の大型車(ミニバン・SUV)の車検相場 ※2 12ヶ月点検の費用相場。わが家は点検6,500円+オイル・ブレーキパッド交換などの整備込みのため、相場より高め ※3 セレナの任意保険を年5.3万円とする試算と年6.5万円とする試算。いずれも2026年6月時点
自動車税は誰が乗っても同じ額。ガソリンは走った分だけ。見直しが有効なのは、保険と整備(車検・メンテ)の2つです。
任意保険は「車両保険を外す」と年23,400円
セレナの任意保険は年23,400円。対人・対物は無制限で、車両保険なしの構成です。
車両保険を外したのには、理由があります。
保険は「起きたら人生が破綻すること」だけにかける。 この基準で、自動車保険は整理できます。
対人・対物の賠償は、数千万円〜億。どんな家計でも破綻します。だから無制限でかける。一方、自分の車の修理や買い替えは、高くても車1台分。痛いけれど、人生が破綻するほどではありません。買い替えるとき、同じ車に戻す必要もない。グレードを落とすことも、手放すこともできます。
だから車両保険はいらない。新車でも同じです。全損しても、人生が壊れるわけではないからです。かける保険料を貯蓄に回したほうが、長い目ではずっと家計のためになります。
相場記事では、セレナの任意保険を年5.3万円〜6.5万円と試算する例もあります。わが家との差の大部分は、車両保険の有無。その差額を運用に回したら、どれくらいになるか。スライダーを動かして試してみてください。
※相場の試算は2026年6月時点。補償条件で大きく変わります
保険料は、同じ補償内容でも会社によって変わります。自分の保険が適正かどうかは、比べてみないとわかりません。見積もりは無料です。
▶ 無料の自動車保険一括見積もりサービス
(インズウェブ)
補償をどこまで絞るか。団体割引は本当に安いのか。考え方はこちらの記事にまとめています。
▶ 団体自動車保険のデメリット3つ|本当に安いか比較してみた
車検は「事前に中身を見る」と92,112円で済んだ
一番大きな出費が車検です。直近の車検は、総額92,112円でした。
- 法定費用:52,050円(重量税32,800円+自賠責17,650円+印紙1,600円)
- 整備費用:40,062円(車検一式12,000円+オイル・エレメント・ブレーキフルード・ダストブーツ交換・タイヤローテーションなど。割引込み)
法定費用は、どこで受けても同じです。店によって差がつくのは、整備の4万円のほう。事前に見積もりをもらい、整備の中身をひとつずつ確認したうえでお願いしました。
同じ車検が、5万円と20万円に分かれた理由
身近な3台で、差がどれだけ出るか見えました。
- わが家のセレナ:92,112円(事前に見積もりで整備を確認)
- 妻の軽:52,390円(楽天Car車検の登録店。入庫前点検で当日の追加ゼロ)
- 親族の車:20万円超(ディーラーにお任せ・事前見積もりなし。聞けば、機能に関係ない内装交換まで入っていたそう)
車格が違うので、金額は単純に比べられません。それでも、共通点ははっきりしています。
差を生むのは店の業態ではなく、「事前に中身を見たか」。
整備には「車検に通すために必須のもの」と「やるかどうかを選べるもの」が混ざっています。見積もりを見なければ、その線引きは店任せ。見れば、自分で選べます。すべて任せたい人にはディーラーの手厚さも価値がありますが、事前の見積もりだけは、どこで受けても必ず見たほうがいい。
結論はシンプルです。車検で損しないコツは、事前に見積もりを取れる店を選ぶこと。楽天Car車検なら、近所の登録店を口コミと見積もりで比べられます。わが家も次は、セレナをここで受けるつもりです。
楽天Car車検のレビューは別記事にまとめています。GS車検が不安だった人にこそ読んでほしい内容です。
▶ ガソリンスタンドの車検は不安だった。追加費用ゼロで5.2万円だった話
ガソリンと税金は削れない。だから把握だけする
ガソリンは、直近12ヶ月の実績で136,521円。月平均で約1.1万円でした。遠出が重なって1.8万円を超えた月もあれば、ほとんど乗らず5千円台の月もあります。
ここを削ろうとすると、快適さが下がります。生活の質を落としてまで切り詰める節約は、長続きしません。
自動車税は39,500円。2Lクラスで、2019年9月までに初度登録した車の税率です。
この2つで年間約17.6万円。維持費26万円の3分の2がここです。
まとめ:維持費は「足してみる」だけで見え方が変わる
最後に要点です。
- FPのセレナの維持費は、年間約26万円(車検 約46,000円+12ヶ月点検 約11,900円+保険23,400円+税39,500円+ガソリン136,521円。駐車場0円・車両保険なしの前提)
- 車検は必ず「事前見積もり」を取る。差を生むのは店ではなく、中身を見たかどうか
- 削減対象は整備・保険の2つ。法定費用・税金・ガソリンは、節約できる余地が小さい
領収書の確認は、半日もかかりません。まずは1年分、足してみてください。それだけで、愛車の維持費がわかります。
車検・保険・バッテリー交換は、それぞれ実体験を別記事に書いています。あわせてどうぞ。
▶ ガソリンスタンドの車検は不安だった。追加費用ゼロで5.2万円だった話
▶ 団体自動車保険のデメリット3つ|本当に安いか比較してみた
