その貝、キセルガイ?オオクビキレガイとの見分け方

キセルガイとオオクビキレガイ、庭の細長い貝の見分け方 守る

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庭で、細長い巻き貝を見つけた。

「これ、キセルガイ?」「野菜が食べられてる、駆除したほうがいい?」。そう思って検索した方に、まず一つだけ伝えたいことがあります。

あわてて駆除する前に、正体を確かめてください。

というのも、庭に湧く細長い貝は、キセルガイではないことが多いからです。犯人はたいてい、外来種のオオクビキレガイか、ナメクジ。そしてもし本物のキセルガイなら、生きた植物はほとんど食べないとされ、あわてて駆除する必要はありません。

私も同じでした。庭に見慣れない細長い貝を見つけたとき、真っ先に「キセルガイかもしれない」と疑ったんです。でも殻をよく見たら、答えは一瞬で出ました。左巻きではなく、右巻きだったのです。

その時点で、これはキセルガイではなくオオクビキレガイだと分かりました。

見分けさえつけば、駆除すべきかどうかも、どうやって駆除すればいいかも、わかります。順番に見ていきましょう。

見分け方①:殻の「巻き方」を見る

まず見てほしいのが、殻の巻き方です。ここがはっきりすれば、ほぼ確定します。

  • キセルガイ:ほとんどが左巻き
  • オオクビキレガイ右巻き。しかも殻の先(殻頂)が欠けている

巻き方の見方はカンタンです。

殻の先端を、上にして観察します。殻の口が左に開いていれば左巻き右に開いていれば右巻きです。

左巻きならキセルガイ。右巻きで、なおかつ殻の先が欠けていれば、オオクビキレガイでほぼ間違いありません。

私が「これはキセルガイじゃない」と気づけた決め手も、この右巻きでした。

見分け方②:迷ったら「殻の形」も見る

巻き方の区別に自信が持てないときは、形も手がかりになります。

キセルガイの名前は、細長い殻が「煙管(きせる)」に似ていることが由来です。すっと細長く、先が尖っています。

一方のオオクビキレガイは、先端が欠けたように途切れていて、ずんぐりした印象。この「先が尖っているか、欠けているか」だけでも、かなり見分けられます。

巻き方と形。この2点で、はっきりと区別がつきます。

キセルガイは左巻き・オオクビキレガイは右巻きで先が欠ける、という見分け方の比較図
出典:大阪市立自然史博物館「オオクビキレガイをさがしています」の写真を加工して作成

【触る前に:寄生虫に注意】
陸の貝やナメクジは、広東住血線虫という寄生虫の中間宿主になることがあります。素手で触らず、触れたらよく手を洗ってください(愛知県衛生研究所)。

キセルガイは、食害の主犯ではないことが多い

見分けた結果、左巻きのキセルガイだった。それなら、あなたの庭の食害の主犯ではない可能性が高いです。

キセルガイは生きた植物より、腐った植物質を好むとされています。落ち葉や朽木、そこに生えた藻類や菌類などを主に食べ、生のものはほとんど口にしません。植物の遺骸を土に還す「掃除役」に近い貝だと言われています(参考:ウィキペディア「キセルガイ」)。

ただし、「まったく無害」「一切食べない」とまで言い切れるわけではありません。あくまで「生きた植物より腐った植物質を好む」という傾向であって、状況によっては生きた植物をかじることもある、と理解しておくのが正確です。

それでも、「野菜が食べられた、犯人はキセルガイだ」と決めつけるのは早計です。腐った植物を好むキセルガイよりも、次に紹介するオオクビキレガイやナメクジのほうが、庭の食害の犯人としてはずっと疑わしいからです。

本当に駆除すべきなのは、オオクビキレガイ

では、野菜を食べている犯人は誰なのか。

見分けた結果が右巻き=オオクビキレガイだったなら、それは駆除を考えていい相手です。オオクビキレガイは、外来の農業害虫。これは公的にはっきりしています。

  • 国立環境研究所の侵入生物データベースは、オオクビキレガイが「農作物等植物体」を食べ、「農業被害」を出すと記載しています(国立環境研究所 侵入生物DB)。
  • 同データベースによると、雑食性で、野菜だけでなく在来のカタツムリ類まで捕食するとされています。

私が「キセルガイかも」と疑った貝も、正体はこのオオクビキレガイでした。庭の食害の犯人だと思い込んでも、実際は外来種やナメクジだった、という取り違えは珍しくありません。だからこそ、見分けが先なのです。

駆除はナメクジ用の薬でOK

正体がオオクビキレガイやナメクジだったなら、対処はシンプルです。

駆除の方法は共通で、ナメクジ用の粒剤が効きます。オオクビキレガイもナメクジも、同じ薬剤で対処できるからです。

具体的にどの駆除剤を選べばいいかは、実際に使って比較した記事にまとめています。

まとめ:駆除の前に、まず正体を確かめよう

最後に、要点を整理します。

  • 庭の細長い貝は、キセルガイではなく、外来のオオクビキレガイやナメクジのことが多い
  • 見分けは殻の巻き方。左巻き=キセルガイ/右巻き+先が欠ける=オオクビキレガイ
  • キセルガイは落ち葉や菌類を食べる分解者とされ、生きた野菜はほとんど食べないと言われている
  • 本当に駆除すべきなのは、農業害虫のオオクビキレガイ。駆除にはナメクジ用の粒剤が効く

私自身、殻の巻き方を見るまでは「キセルガイかも」と思い込んでいました。でも、見分けさえつけば、駆除すべきかどうかも、どうすればいいかも、迷わなくなります。

あわてて薬をまく前に、まず殻をよく観察してみてください。判断は、それからで十分です。

きままなとうちゃん

FP2級 × 建設・設備業界で現場を歩く × 二児の父。
電気・設備系の国家資格を複数保有🔧
(電験3種/第一種電気工事士/
1級施工管理技士/消防設備士甲種 ほか)
「家計を数字で見直す」をテーマに、節約・資格・ふるさと納税を発信中。

ポテチは「のりしお」派🥔

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