親のスマホ代が月1万7千円。見直したら正体は端末の分割払いだった

親のスマホ代 月1万7千円の正体(アイキャッチ) 貯める

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親のスマホ代がいくらか、聞いたことはありますか。金額は知っていても、請求の中身まで見たことがある人は少ないと思います。

わが家の義両親は、2人で月1万7千円を払っていました。高さの主な原因は、料金プランではなく端末の分割払い。中身を分解して、契約を確かめてから見直した結果、最終的に2人で月4,000円台になりました。

帰省や実家に寄ったタイミングは、親の契約を実際に確認できる数少ない機会です。この記事では、LINEでの相談から乗り換えの方針を決めるまでを、当時のやり取りベースで書きます。

義両親のスマホ代、2人で月1万7千円

始まりは帰省中ではなく、2023年1月31日のLINEでした。義母との雑談で携帯料金の話になり、月の支払いが約1万7千円だと知りました。

LINEの記録を見返すと、私はその場で、さすがに高い、という趣旨の返信をしています。義母の返事は「これでも2人分なんだけどね」という趣旨でした。2人分とはいえ、月1万7千円。年に直すと20万円を超えます。

義母とのLINEでスマホ代の相談が始まった場面(2023年1月・一部加工)

聞いていくと、義母のiPhone 12は2021年5月に約10万円で買ったもので、まだ分割払いの途中でした。「10万円くらいしたから、まだ払い終わってないはず」と義母。お店では一括ではなく、分割で買う形になったそうです。

このとき義母は、自分が何にいくら払っているのか答えられませんでした。契約したのは義母本人です。それでも、中身は説明できませんでした。

結論:高さの正体は端末の分割払いだった

先に結論を書きます。高さの正体は、料金プランより先に端末の分割払いでした。

月1万7千円は義両親2人分の合計で、中身は大きく2つです。

中身月額(当時の価格からの逆算)
端末の分割払い(2台分)約5,000円
通信費(2回線分)約1万2千円
合計約1万7千円

通信費を下げる話と、端末の支払いをどうするかの話。この2つは分けて考える必要がありました。

ここでひとつ、当時の義両親が誤解していたことがあります。「キャリアを変えるなら、新しい会社でiPhoneも買い直さないといけない」という思い込みです。実際には、端末と回線(通信の契約)は別々のもの。いま使っている端末はそのままで、回線だけを安い会社に変えられます。

そう分かれば、話は単純です。削れるのは、通信費の1万2千円のほう。端末の割賦料金は、乗り換えてもしなくても、払いきらなければならないお金です。どちらにしても払うお金なら、乗り換えの損得に入れなくていい。だから、割賦が残っていても、乗り換えをためらう必要はありません。

わが家は契約の中身を確かめてから動き、最終的に2人で月4,000円台になりました。もとの1万7千円には端末2台分の分割払いが含まれていたので、差額のすべてが乗り換えの効果ではありません。それでも、家計へのインパクトは大きな差でした。

ここからは、そこへ至るまでの経過を時系列で書きます。

読んでも分からない契約をざっくり分解した

最初に私から義母へ、「どんな契約か確認してほしい」とお願いしました。しかし返ってきたのは、契約書を見ても分からない、という趣旨の返事。手元にあるのに、プラン名も割引の条件も読み解けない状態でした。

責める気にはなれませんでした。キャリアの明細は、端末代と通信費と割引が混ざっていて、慣れていないと本当に読めません。

そこで私は、ざっくり計算してLINEで送りました。月1万7千円のうち、かなりの部分は端末代らしい。プランの高さだけが原因ではなさそうだ。細かい数字までは分からなくても、そこまでの見当はつきました。

だから伝えたのは、焦って動かなくていい、ということです。分からないまま急いで決めるより、契約の中身を知るのが先だからです。

この日は「次に義実家へ行くときに、契約の中身を実際に見てみる」と約束して終わりました。

バッテリー84%と返却期限で揺れた5月

約束どおり、実際に契約を確認したのは、その後の訪問時でした。紙の書類より、結局はスマホの会員アプリ(My au)の画面がいちばん分かりやすかったと記憶しています。

次に動きがあったのは2023年5月12日。義母から、まとまった量の不安が届きました。

背景には、相談先を失った事情があります。義母がいつも頼っていた家電量販店の携帯コーナーが、窓口を終了していました。今後はキャリアショップへ行くしかないと言われたものの、知らない店員に相談するのは不安。それで、相談が私に回ってきた、という流れです。

届いた不安は4つです。

  • 先週、スマホが熱くなった
  • お店でバッテリーの最大容量が84%だと言われた
  • 替えるなら5月中でないといけないらしい
  • このまま買い替えを続けたら、携帯代を一生払い続けることにならないか

4つ目は義母自身の言葉の趣旨です。買い替えループへの違和感に気づいていたのは、むしろ義母の方が先でした。「本体はそのままで、バッテリーだけ替えればいいんじゃないの」という案も、義母の側から出ています。

私の返事は一貫して同じでした。どんな契約か分からないと、どちらが得か判断できない。契約のタイプで答えが変わるからです。単純な分割購入なら、バッテリー交換で延命するのが有利。返却すれば残りを払わなくていい契約なら、返した方が得になる場合もあります。

調べると、義母の契約は、返却を前提にした残価型の購入プログラムでした。25ヶ月目までに端末を返すと、残りの支払いが要らなくなるタイプです。2021年5月購入なので、25ヶ月目はちょうど2023年5月でした。「5月中に替えないと」という義母の焦りは、この期限のことでした。

選択肢は2つでした。

  • 期限内に返却して、新しい端末をまた分割で買う
  • 返却せずに残りを払って、端末を買い取る
端末を返却するか買い取るかで迷う場面のイラスト

私は買い取りを推しました。まだ2年で、端末として十分新しかったからです。

不安だったバッテリー84%も、すぐ使えなくなる数字ではありません。本体の熱もiPhoneではよくある症状で、熱くなりすぎれば自分で動作を制限して本体を守る仕組みがあります。どちらも大きな心配はいらない、と判断しました。

端末を買い取って、回線だけ安いところへ移す。iPhoneはそのままで、会社だけを変える形です。「キャリアを変えるなら端末も買い直し」と思い込んでいた義両親には、想像の外にあった選択肢でした。この方針が決まったのが5月です。

残っていた支払い(LINEの記録で約46,000円)は、翌月の乗り換えのときにまとめて精算しました。もともと払う予定だったお金の前倒しなので、ここに損はありません。

先に結果だけ書いておきます。このiPhone 12は、2026年の正月まで約4年8ヶ月使えました。返却プログラムに従っていれば、2年で手放していた端末です。期限に急かされて買い替える流れを一度止めたことで、端末を最後まで使い切れました。

親のスマホ代が高くなる3つの構造

わが家の場合、原因は3つでした。どの家庭にも当てはまるとは限りませんが、同じ構造の家は多いはずです。

端末の分割と返却プログラムが足かせになる

義両親の場合、約10万円の端末の分割払いが、そのまま乗り換えの障害になっていました。分割が残っていると「いま動くと損をするのでは」と身動きが取れなくなります。

お店では端末と回線をセットで契約するので、この2つが別の契約だとは、まず気づけません。その結果、端末の分割が、本来は関係ないはずの回線の乗り換えまで縛って見えます。さらに返却プログラムの期限が、「そろそろ買い替えを」という圧になります。

auが悪いという話ではありません。仕組み自体は、条件がはまれば得になります。ただ、中身を理解しないまま乗っていると、2〜3年ごとに端末を買い替え続ける流れから抜けにくくなります。「一生払い続けることにならないか」という義母の直感は、当たっていました。

契約の中身を親自身が説明できない

義母は契約書を持っていました。それでも、見ても分からない状態でした。プラン名、割引の適用条件、端末代と通信費の区別。ここが読み解けないと、自分の料金が高いのか安いのかの判断すらできません。

分からないから、店で勧められた形のまま契約する。契約した本人が説明できないから、家族も気づけない。この構造が、高い料金を何年も放置させます。

身近に相談できる窓口がない

義母の相談先は、行きつけの家電量販店の携帯コーナーでした。振り返ると、ここに問題がありました。店は親身でも、立場は売る側です。相談の答えは、自然と「新しい機種への買い替え」に寄っていきます。

今回は、その窓口がなくなったことで、相談がたまたま家族に回ってきました。売る立場ではない人間が中身を見たから、「買い替えない」「回線だけ変える」という答えを出せたのだと思います。

私が親の請求書で見た3つの順番

私が実際に解決した順番をおさらいします。

請求書を端末代と通信費に分けて確認するイラスト

合計額を「端末分」と「通信費」に分けた

最初にやったのは、月1万7千円を「端末の分割分(約5,000円)」と「通信費(約1万2千円)」に分けることでした。

この分解で、話が一気に単純になりました。端末分は、乗り換えても消えません。下げられるのは通信費の部分だけ。「高い」の正体が見えると、何を変えれば下がるのかも見えてきます。

返却プログラムと期限を確認した

次に確認したのは、端末の契約タイプと期限です。単純な分割なのか、返却型のプログラムなのか。返却型なら、何ヶ月目までに返すと残りが免除されるのか。

義母の場合は、25ヶ月目の期限が目前でした。正直なところ、この手の割賦契約は複雑すぎます。次に端末を買うなら、一括の買い切りをおすすめします。どうしても分割にしたい場合は、Appleの直販でも分割購入ができます。これなら端末と回線が別々のまま、契約も複雑になりません。

今の通信費を他のプランと並べてみた

最後に、通信費の部分だけを他のプランと並べました。物差しにしたのはahamoです。月2,970円で、5分までの通話が何度でも無料。データ容量は当時20GB(現在は30GB)。料金がシンプルなので、基準線にしやすい回線です。

普通の使い方なら、ほとんどの人はこの内容で足ります。だから、1人分の通信費が月2,970円を超えているなら、はっきり高いと言えます。実際の乗り換え先は別に選ぶとして、まず高いかどうかはこの物差しで測れます。あとは使い方に合わせて、どこまで小さい容量のプランに寄せられるかの微調整です。

この物差しを持てたのは、私自身が自分の回線を何度も見直してきたからだと思います。私の回線構成は、ahamoのデュアルSIMで運用している話に書いています。

まとめ:中身が分かれば焦らされない

時系列をまとめます。

  • 2023年1月31日:LINEで相談を受ける
  • 5月:契約が残価型と分かり、端末の買い取りを決める
  • 6月:残りの支払いを精算し、回線をUQモバイルへ乗り換え

気づいてから動くまで、約4ヶ月でした。

結果、2人で月1万7千円だったスマホ代は、月4,000円台になりました。元の金額には端末2台分の分割払いが含まれていたので、全部が乗り換えの効果ではありません。それでも、義母の端末はその後も約2年半使い続けられたので、「端末は買い取って使い切る、回線だけ安くする」の効果は十分でした。

親のスマホ代は、誰かが中身を見ないと、なかなか下がりません。わが家の場合、親自身は契約を見ても分からず、店は売る側。中身を見るのは、自然と子世代の役回りになりました。

見るときの合言葉は、「端末と回線は別の契約」。ここが分かると、月々の合計を2つに割れて、削れる部分が見えてきます。中身さえ分かれば、期限や店頭の勧めに急かされず、「返す」「買い取る」「乗り換える」を自分で選べます。わが家が焦らずに済んだのは、我慢したからではなく、分からないものを分かる状態にしたからでした。

親の回線を見る前に、子世代が自分の回線で相場感を作っておくと、話が早くなります。その手順は格安SIMの選び方の記事で整理しています。

乗り換えて3年、相談は今も続いている

乗り換えて終わり、にはなりませんでした。

2025年6月、実家の光回線(ドコモ光)の用事でドコモショップへ行った義母が、小容量プラン「ドコモmini」の営業を受けて帰ってきました。月2,750円で、割引を全部使えば1,000円を切るという案内です。

「どう思う?」と聞かれた私は、割引の条件を調べました。1,000円を切るには、dカード払いとドコモ電気への切り替えが必要。光回線とのセット割だけだと1,540円で、今より高くなりそうでした。そう伝えると、義母の返事は「じゃあ、やめとくね」。

店頭の営業が悪いという話ではありません。割引の適用条件まで読むと、結論が変わることがあるというだけです。親のスマホは、一度安くして終わりではなく、営業や改定のたびに点検がいる継続メンテだと実感しています。

きままなとうちゃん

FP2級 × 建設・設備業界で現場を歩く × 二児の父。
電気・設備系の国家資格を複数保有🔧
(電験3種/第一種電気工事士/
1級施工管理技士/消防設備士甲種 ほか)
「家計を数字で見直す」をテーマに、節約・資格・ふるさと納税を発信中。

ポテチは「のりしお」派🥔

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