親のスマホをauからUQへ。最安より「成功しやすさ」で選んだ70点の乗り換え

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親のスマホ代は、下げた方がいいと分かっていても、なかなか手をつけられません。手続きを親に任せるのは難しそうだし、自分がどこまでやればいいのか、当日に何が起きるのかも見えない。それで、つい先延ばしになります。

わが家の義両親も、auの2回線で月1万7千円を払っていました。契約の中身を分解して、乗り換えると決めるまでの経過は、親のスマホ代を見直した前回の記事に書いています。

この記事は、その続きの実行編です。私が段取りして乗り換えた結果、2人のスマホ代は月4,000円台になりました。ただし、選んだのは当時の最安プランではありません。

狙ったのは、義両親の初めての格安SIMを失敗させないことでした。結果を自己採点すれば、70点の乗り換えです。

この記事で分かること
・auからUQへの乗り換えで、2人のスマホ代は月1万7千円→4,000円台
・最安ではなくUQ×店舗契約を選んだ理由
・当日やったこと3つと、あとから起きたこと2つ

乗り換えた結果:2人で月4,000円台に

乗り換え先はUQモバイルです。

まず、実際にいくら払っているのかを見てもらうのが早いと思います。

手元の料金内訳書(KDDI発行)から、2回線合計の金額を並べました。au PAY利用料「その他の回線」330円は、義父のauキャリアメール利用料です(この話は後の章で)。

利用月2回線合計
2025年10月4,372円
2025年11月4,108円
2026年6月5,066円(通話が多めの月)
UQモバイル2回線の料金内訳書(2026年6月利用分・合計5,066円)
義母名義2回線の料金内訳書(2026年6月利用分・個人情報はマスクしています)

UQに乗り換えてから、約3年が経ちました。当時契約できた「ミニミニプラン」にしてからは、電話をよく使った月でも2人で4,000円〜5,000円くらいに収まっています。ちなみに、このミニミニプランは2025年6月に新規受付を終了しています。

1回線あたりの基本料は月1,700円くらい。ここに電話を使ったぶんだけ通話料がプラスされて、毎月の請求になります。

ちなみに、以下2つの割引を効かせています。

  • au PAY カードお支払い割 -187円
  • 家族セット割 -550円

auを使っていたときは、端末の分割払いも込みで2人で月1万7千円でした。端末代を抜いて通信費だけで比べても、月7,000円ほどは下がった計算です。細かい内訳は、前回の記事で分解しています。

結論:最安より「成功しやすさ」で選んだ

私がいちばん大事にしたのは、安さではありませんでした。義両親にとって、これが初めての格安SIMです。とにかく失敗させたくない。優先したのは、その一点でした。

最安ではなく、初めてでも成功しやすい形を選ぶ。義両親が誰の手も借りずに使い続けられれば、それでいい。そう考えました。結果を自己採点して、70点。そんな乗り換えです。

安さだけで採点すれば、満点ではありません。もっと安いプランがあるのを知っていて、あえて選ばなかったからです。それでも、3年たった今も後悔はしていません。安さより優先したことが、2つありました。

UQモバイルにした2つの理由

義両親の希望は「月1,000円未満」でした。実際、当時の最安クラスはオンライン専用のLINEMOで、月990円。それでも私は、店舗のあるUQモバイルにしました。理由は2つあります。

困ったとき駆け込める店舗がない

月1,000円未満の格安SIMは、店舗を持たないからこそ成立する料金です。

デジタルネイティブ世代ならオンライン契約でも抵抗はないと思います。ただ、シニア世帯にとって「対面」のコミュニケーションはやはり安心材料です。申し込みは私が代われても、使い始めたあとの「困った」にいつでも対応できるわけではありません。駆け込める場所がないことを、私は大きな欠点と見ました。実家が離れている場合なら、なおさらです。

auと同じ感覚で使えて、説明が簡単

UQモバイルはauと同じKDDIのサービスで、auの安い版という一言で説明が済みます。

長年auを使ってきた義両親には、この分かりやすさが一番でした。格安SIMへの乗り換えは、意外とストレスがかかるもの。途中で挫折しないためにも、変化は最小限にしたいところです。

格安SIMへの乗り換えを成功させることが大切だと考えた結果、「月1,000円未満」という条件は諦めました。義両親の今の基本料は1回線1,700円台なので、990円とはそれなりの開きがあります。それでも、店舗のある安心感と、格安SIMへ乗り換えできた実績を考えると、自己評価「70点」でまずまずの成功だったと思います。

あえて店舗で契約した理由

UQを「どこで契約するか」には、かなり頭を悩まされました。正直に書くと、安く済ませるならオンライン契約の方が有利だと知っていました。なぜなら、店員の営業トークがないので、余分な契約をさせられる心配がいらないためです。

それでも今回は、イオンモールの中にあるUQの店舗で契約しました。

理由は、はっきりしています。乗り換えたあとにトラブルが起きても、義両親は自分たちでは対処できません。私も、すぐ駆けつけられる場所には住んでいない。だからこそ、「困ったら、ここに来ればいい」と言える場所ごと渡したかった。いざという時の、駆け込み先も用意しておく。それが店舗契約の最大のメリットでした。

シニア夫婦に「困ったらここに来ればいい」とUQの店舗を案内する場面のイラスト

前回書いたとおり、義母はいつも家電量販店の店員さんに相談していました。私たち世代が思っている以上に、シニア世帯は対面販売に安心を感じているようです。

料金だけを考えると、最適解はもちろんオンライン契約です。しかし、いざ「格安SIMに乗り換える」となったとき、不安な気持ちが邪魔をするものです。私が義両親の格安SIM乗り換えを手伝って実感したことは、「最安≠最適解」であること。親が高齢になるほど、店舗契約ができることの価値は大きくなるはずです。

乗り換え当日:残債精算とオプション攻勢

契約当日、私がやったことは3つでした。

  1. auに残っていた端末代の精算手続き
  2. 使っていたiPhoneを、そのまま持ち込み
  3. UQの店舗で回線契約

まず、auに残っていた端末代(大半は義母の端末の約46,000円)の精算手続きをしました。中身は、前回書いた残価型プログラムの残りです。義母は「損しない?」としきりに心配していましたが、「いずれ全額支払わなければならないお金であること」、「ただ端末代を分割払いしているだけであること」を丁寧に説明し、納得して解約しました。

UQには、2人とも今まで使っていたiPhoneを持ち込みました。auの残価プログラムから買い取った端末です。もちろん、UQで本体を買うこともできます。しかし店で本体を買えば、また分割と残債の話が始まります。だから、本体と回線は別々にしました。「端末と回線は別の契約」にすることで、頭が整理できてすっきりします。

この乗り換えで一番大きく変わったのは、トラブルの行き先です。今までは、何かあれば全部「スマホのトラブル→auへ」でした。今は「回線のトラブル→UQの店舗へ」「iPhoneのトラブル→Appleへ」と、分けて考えられています。

トラブルの行き先の変化:以前は何でもauへ、今は回線はUQ店舗へ・iPhoneはAppleへと分かれた図解

契約の手続き自体は、店員さんが順に進めてくれました。ここは店舗契約の楽なところです。

想定外だったのは、オプションの勧めの多さです。契約の終盤、ぜひ付けてほしいという調子で複数のオプションを勧められました。ここまで1時間超。これ以上長引くと心身キツイと判断して、店頭では戦わず、ひととおり付けました。そして家に帰って、すぐ全部解約しました。

店舗契約では、このように店員さんのセールストークで余計な契約をさせられてしまうことがデメリットです。

シニアの格安SIMは、契約して終わりではありません。
アフターフォローまで終えて、乗り換え完了です。
この日は、義母から、本当に助かったという趣旨のお礼LINEが届いて終わりました。

乗り換えの後に起きた2つのこと

乗り換えたあとに起きたことが、2つあります。

キャリアメールをどうするか

auをやめると、auのメールアドレスはそのままでは使えなくなります。残したい場合は、「auメール持ち運び」(月330円)という有料サービスを使う形です。

わが家は、義母と義父で対応が分かれました。義母はスパッとiCloudのメールへ切り替えて、費用はゼロ。義父は月330円を払い、auのアドレスを残しました。年に直すと3,960円です。

義父の場合、キャリアメールをメインで使っていて、これが乗り換えの障害になっていました。一時は諦めかけたほどです。救ってくれたのが「auメール持ち運びサービス」。格安SIMに乗り換えても、キャリアメールをそのまま使い続けられる仕組みです。この乗り換え経験で、私も初めて知りました。

メールアドレスの移行は、根気のいる作業です。月330円は一見ムダな出費に見えます。ただ、メールの引っ越しを終えてから乗り換えるより、330円を払ってさっさと乗り換えたほうが、高いスマホ代を払う期間が短くなるぶん、トータルでは安くつきます。

だから、持ち運びサービスを前提に段取りするのも、十分アリだと思います。

家のネット解約で、UQの自宅セット割が消えた

乗り換えた当時は、私の家のネット回線(コミュファ光)と連動する割引(自宅セット割)が効いていました。離れて住む家族の固定回線でも、条件を満たせば親のスマホが安くなる仕組みです。

ところが2024年、NHK解約のために、コミュファのテレビと電話を撤去すると、義両親のスマホの割引まで自動で外れてしまいました。「スマホ代が急に高くなった!?」とあわててしまいました。

家の光回線を解約すると、つながっていたスマホの割引タグが外れる仕組みの図解

自宅セット割は、家のネット契約とつながっています。家のネットを解約・変更するときは、自分の料金プランをきちんと調べておくべきだったと反省しています。

※コミュファ撤去で割引はなくなりましたが、固定費全体で見れば削減効果の方が大きく、家計としてはプラスです。

次は自分の両親。乗り換えるならこうする

義両親の次は、自分の両親です。もし乗り換えるなら、この経験を十分活かせます。

  • 契約の分解と残債の整理は、親のスマホ代を見直した記事の進め方で先に済ませる
  • プランは最安でなくてもいいので、親に説明が一番簡単なものを選ぶ
  • 店舗かオンラインかは、親の「安心感」で決める
  • もし店頭で余分なオプション契約をしたら、家に帰ってすぐ解約する
  • キャリアメールの持ち運びサービスを活用するのもアリ
  • 家のネット回線の解約前に、スマホのセット割に影響がないか注意

今、親の格安SIMを選ぶなら(2026年7月時点)

わが家が使った当時の「ミニミニプラン」は、もう受付を終えています。今度は、もし自分の両親が格安SIMに乗り換えるなら……という視点で、各社のプランを調べてみました。2026年7月時点の一般情報です。

会社店舗3GB使う月の料金(税込)かけ放題(60歳以上)
UQモバイル
30GB(5GB以下は自動割引)
あり2,948円→1,628円
(自宅セット割+カード割 −1,320円)
880円
ワイモバイル
5GB
あり3,278円→1,298円
(おうち割+カード割 −1,980円)
880円
イオンモバイル
1GB刻みで選択
あり(イオン店内)1,078円(割引なし)1,210円
楽天モバイル
使った分だけ(無制限まで)
あり1,078円→968円
(家族割 −110円)
なし(アプリ通話が無料
LINEMO
10GBまで段階制
なし990円(割引なし)1,650円(優遇なし)
ahamo
30GB(5分通話無料込み)
なし(サポート有償)2,970円(30GB一択)+1,100円(優遇なし)

※料金は「3GB使った月」の税込で揃えています。UQとワイモバイルの割引後は、自宅のネット回線とのセット割(UQは自宅セット割、ワイモバイルはおうち割)とカード払い割を効かせた最安です。この2社は自宅のネット回線が条件で、家族割だけなら数百円高くなります。イオンモバイルはイオン店内の窓口で契約でき、ahamoの店舗サポートは1回3,300円の有償です。60歳以上のかけ放題割引は、条件が各社で違います。

店舗があるのは、UQ、ワイモバ、イオンモバイル、楽天の4つです。auからの乗り換えなら同じau回線のUQモバイル、ソフトバンクなら同じソフトバンク回線のワイモバイルにすると、電波の心配はありません。

UQでデータも通話も多く使う人には、コミコミプランバリュー(35GB・10分かけ放題つきで税込3,828円)もあります。最新の条件はUQモバイル公式サイトで確認できます。

実は私自身、自分の回線を何度も見直していたこともあり、格安SIM選びにある程度の知識がついていました。遠回りした経験を今回に活かすことができました。格安SIMの選び方の記事に書いています。

まとめ:70点の乗り換えで十分だった

義両親のスマホ代は、2人で月1万7千円から月4,000円台になりました。

店舗契約のその後も書いておきます。「困ったら、ここに来ればいい」との思いから店舗契約をしたものの、この3年間、格安SIMのトラブルは一度もなく、結局店舗のサポートは一度も利用していません。

それでも、無駄だったとは思いません。「困ったらあそこへ行けばいい」と思える状態そのものが、親にとっての価値だからです。

最も大きな理由は、本体と回線を分けたことだと分析します。

iPhoneは、その後約2年半使い切りました。次の端末はAppleの直販で買い、SIMはUQのまま、設定は私がサポート役となり、家族でにぎやかに機種変更しました。

それからは、「格安SIMのトラブル→UQへ」「iphoneのトラブル→appleへ」と分けて考えることができています。今までは、「スマホのトラブル→auへ」だったので、一番大きな変化です。これも、端末の購入に返却プログラムを利用せず、「端末と回線は別の契約」を実践できたからでした。

親が使えて、続いて、安心感がある。最安でなくても、70点の乗り換えで、わが家には十分でした。

きままなとうちゃん

FP2級 × 建設・設備業界で現場を歩く × 二児の父。
電気・設備系の国家資格を複数保有🔧
(電験3種/第一種電気工事士/
1級施工管理技士/消防設備士甲種 ほか)
「家計を数字で見直す」をテーマに、節約・資格・ふるさと納税を発信中。

ポテチは「のりしお」派🥔

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