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エアコンの効きが落ちた。風が、なんだかカビ臭い。
「業者は高そう。自分でなんとかできないか」——そう思っていませんか。
その気持ち、よく分かります。
私も同じことを考えて、市販のスプレーから、ブラシ、ペットボトル、最後は蓄圧式の噴霧器まで、三年かけてやり方を変えながら試しました。
先に、結論です。
フィルターや、拭ける範囲は自分で十分。でも、奥の分解清掃だけはプロに任せた方がいい。
三年も回り道をして、ようやくたどり着いた答えです。
道具代は、気づけば1万円超。
それでも、奥のカビは落ちませんでした。なぜそうなったのか、順番にお話しします。
エアコン掃除、自分でどこまでできる?
まず、自分でできる範囲をはっきりさせます。ここから先は、一気にハードルが上がります。
自分でやれるのはフィルターと拭き掃除
特別な道具がなくても、ここまでは自分でできます。
- フィルターのホコリ取り(外して掃除機・水洗い)
- 前面パネルの拭き掃除
- ルーバー(風向きの羽根)の拭き取り
- 見える範囲の吹き出し口
やることは単純で、コンセントを抜いて、固く絞った布で拭く。フィルターは外して洗う。これだけです。
効きが落ちた原因がフィルターのホコリなら、たいていはこれで性能が戻ります。お金をかけずにできるメンテナンスです。
カビは、分解しないと掃除できない

やっかいなのは、その先です。エアコンの奥には、こんなパーツが隠れています。
- 熱交換器(アルミのフィンが並んだ部分)
- 送風ファン(風を送る筒状の羽根)
- ドレンパン(水を受ける皿)の裏
カビ臭は、たいていここから来ています。のぞき込むと、黒いカビがびっしり。
でも、ここは手が届きません。分解しないと掃除できない。しかも、分解できたとしても、そこからが本当の戦いです。ここが、DIYの壁でした。
奥のカビを落としたくて、DIYの道具をそろえた

奥の黒カビを、なんとか自分で落としたい。私はそう考えて、道具を一つずつそろえていきました。
1年目:市販スプレーは効果なし
最初にそろえたのは、壁と床を守る養生カバーと、エアコン用の洗浄スプレーです。
養生カバーでまわりを守り、熱交換器とファンに向けて吹く。泡が汚れを浮かせて流す。そういう商品です。
スプレーすると、もこもこと泡が膨らみました。いかにも綺麗になった気がする。正直このときは「これで十分」と満足していました。
ところが、乾燥が終わって様子を確認すると、まだカビだらけで驚きました。特に送風ファンはもともと黒いので、カビが付いても見た目で分かりにくい。「落ちた」と錯覚していただけで、カビはほとんど残っていたんです。
スプレーでは、カビは落ちない。泡で流すだけでは、こびりついた黒カビはびくともしないんです。だったら、直接擦るしかない。次は、ブラシです。
| 1年目に買ったもの | 額 |
|---|---|
| 養生カバー(1個) | 1,900円 |
| 洗浄スプレー(2本) | 1,200円 |
| この年の合計 | 3,100円 |
2年目:ブラシでファンをこすってみた
翌年は、ブラシでこする方法に変えました。細い隙間ブラシで、シロッコファンの羽を一枚ずつ。時間さえかければ、ある程度はきれいになります。ただ、すき間が狭く枚数も多いので、とにかく時間がかかる。
一番の問題はフィンでした。薄いアルミで、すき間も狭い。ブラシを入れると曲がってしまう。とてもこすれる場所ではなく、気休めにスプレーを吹くくらいしかできません。
擦り落としたカビは、水で洗い流します。汚れた水が飛ぶので、エアコンに養生カバーをかけ、バケツで水を受ける。床にもシートを敷く。準備だけでひと仕事です。
しかも流すのがペットボトルの加圧ポンプだと、水圧が弱い。洗い流すだけでバケツ2杯分、手でシュコシュコ圧をかけ続けます。
乾燥まで入れると、ほぼ丸一日仕事。その間ずっと腕を上げたままで、終わるころには腕も首もパンパンでした。
ファンはある程度きれいになりました。でも、この作業効率では、毎年やるのは正直きつい。もっと本格的な道具を揃えるべきだ。そう考えました。
| 2年目に買ったもの | 額 |
|---|---|
| 養生カバー(1個) | 1,900円 |
| 洗浄スプレー(2本) | 1,200円 |
| 隙間ブラシ | 600円 |
| ペットボトル用 加圧ポンプノズル | 800円 |
| この年の合計 | 約4,500円 |
3年目:業務用の道具を本気で揃えた
二年つづけて分かったのは、安い道具では限界があるということ。三年目は、本気で揃えました。
選んだのは、業務用の洗剤と、ペットボトルに代わる蓄圧式の噴霧器です。
蓄圧式は、確かにラクでした。ノズルが長くて奥まで届くし、ポンプで圧をためておけば、レバーひとつで連続して噴霧できる。ペットボトルでシュコシュコやっていたのが嘘のようです。
そこに業務用の洗剤を入れて、ファンとフィンに噴きつけました。すると、黒く汚れた水がドバッと流れ落ちてくる。「おお、効いてる」。そう思いました。
ところが、乾燥まで終わらせて確認すると、カビはしっかり残っている。あれだけ黒い水が出たのに、です。
しかも、その洗剤がかなり危険でした。肌や目に付くと危ない強アルカリ性。これだけ強い薬剤を使っても、簡単にカビは落ちない。
ここで、心が折れました。もう、自分でやるのはやめよう。奥の洗浄は、プロに任せることにしました。
| 3年目に買ったもの | 額 |
|---|---|
| 業務用 洗剤(カバー付セット) | 3,500円 |
| 蓄圧式 噴霧器(4Lタンク型) | 1,600円 |
| この年の合計 | 5,100円 |
結局プロに頼んだら、1万円でピカピカになった
自分では奥まで掃除できない。三年やって、そう諦めました。最後はプロに頼みました。
料金は、1台およそ1万円。仕上がりは、自分の苦労が嘘のようでした。隙間の黒カビまできれいに落ちて、カビ臭も消える。風が、はっきり変わりました。
道具代と手間とリスクを背負って、それでも中途半端にしか掃除できなかった自分の作業は、何だったのか。お金で時間と仕上がりを買う方が、ずっといい。心からそう思いました。
口コミで職人を選べるサービスなら、料金は1台8,000〜10,000円が相場。事前に写真を送れば見積もりも取れて、評価を見て選べます。誰に頼むか、いくらか、先に分かるので、安心して依頼できます。
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【FP目線】DIYと業者、結局どっちが得か

3年間で道具に使ったお金は、ぜんぶで12,700円。
| 道具代 | |
|---|---|
| 1年目 | 3,100円 |
| 2年目 | 4,500円 |
| 3年目 | 5,100円 |
| 合計 | 12,700円 |
ただ、これは3年ぶんの話。比べるなら、1回あたりで考えます。
2年目、3年目は、どちらも年に5,000円ほど。つまり、自分でやっても毎回5,000円前後はかかります。
一方、プロに頼むと1台およそ1万円。その差は、5,000円です。
この5,000円を浮かせるために、大切な休日を潰し、それでも仕上がりは中途半端。
私なら、プロに頼みます。
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ただし、クリーニングが「効く家」と「もったいない家」がある
正直に言うと、クリーニングはどの家でも「有効」とは限りません。
設置7〜8年までなら、クリーニングの価値あり
効果が出るのは、まだ元気なエアコンです。寿命は一般に10年前後といわれるので、洗浄が有効なのは、設置から7〜8年くらいまで。
このくらいの機種なら、洗えばカビ臭がすっきり消えて、気持ちよく使えます。これから何年も使うものですから、1万円かける価値は十分あります。
カビ臭が気になる、効きも落ちてきた、でも本体はまだ動く。そんな機種なら、買い替える前に、まず洗って延命する手があります。
10年超えは、洗うより買い替えを検討
逆に、設置から10年を超えるような機種は、ちょっと慎重に。
せっかくきれいに洗っても、すぐに壊れたら、クリーニング代がまるまる無駄になります。古い機種は電気代も高め。こうなると、洗うより買い替えた方が得なこともあります。
とはいえ、年数はあくまで目安です。使い方しだいでも変わるので、最後は効き具合を見て決めてください。
買い替えると決めたら、本体は少しでも安く買いたいところ。本体と工事を分けて買う方法は、こちらにまとめています。
クリーニングの頻度と、頼むタイミング
最後に、頻度と「いつ頼むと得か」を押さえます。
頻度の目安は1〜2年に1回
一般的な目安は、1〜2年に1回です。
ただし、使い方や環境で変わります。次のような家は、短めのサイクルが安心です。
- 活発な子どもがいて、とにかくホコリが舞う
- キッチンが近く、油を含んだ空気を吸い込みやすい
- ペットがいる
- たばこを吸う
- ほぼ1年中つけっぱなし
逆に、使う期間が短く、フィルター掃除をこまめにしているなら、2年に1回でも十分なことが多いです。
需要が落ち着く「春か秋」が安い
ここが、いちばんのお得ポイントです。
夏(7〜8月)は予約が殺到し、料金も上がりやすい時期。だからこそ、需要が落ち着く春(3〜5月)や秋(9〜11月)を狙うのが正解です。
同じ作業でも、時期をずらすだけで、料金も予約の取りやすさも変わります。急がないなら、暑くなる前か、夏が過ぎてから。これだけで、財布にやさしくなります。
業者を選ぶなら、口コミと評価を見て選べて、写真を送れば事前に見積もりも取れるサービスが安心です。誰が来るか、いくらか、先に分かる。当日の不安が減ります。
まとめ|奥はプロ、日常は自分で
結論は、「自分でやる範囲」と「プロに任せる範囲」を分けること。私が三年かけて学んだのは、これだけでした。
- フィルター・ルーバー・拭ける範囲は自分で。コンセントを抜いてこまめに
- 分解清掃はプロへ。道具代+手間+リスクより、約1万円で任せる方が得
- 頼むなら1〜2年に1回・春か秋。口コミと見積もりで選べば、なお安心
結局、道具代だけで1万円を超えました。その金額があれば、プロに一度頼めます。自分でやるか迷っているなら、料金を見てから決めても遅くありません。

