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生命保険料を下げたい。
でも、生命保険金はいくら必要かわからない。
難しい悩みですよね。
保障を手厚くすれば安心ですが、保険料は高くなります。
生命保険金を決める前に、まず知っておくべきことがあります。
遺族年金はいくらもらえるか、です。
公的保険で足らない部分を、生命保険金で補えばいいのです。
生命保険金はいくら必要かについて、2章に分けて解説していきます。
生命保険はいくら必要?
では、生命保険金はいくら必要でしょうか。
そのために、必要保障額を計算します。
必要保障額ってなに?
生計を支える人が死亡した後、遺族が一定期間生活するために補填しなければならない金額です。
必要な金額は、支出総額から総収入を引いて求めます。
これを、「必要保障額」といいます。
必要保障額のイメージ
必要保障額の計算例
次の条件を仮定して考えてみます。
実際の計算は、ご自身の状況に応じてシミュレーションしてください。
夫婦と子どもの4人家族でシミュレーションしてみます
まず、支出総額を計算します
★末子が独立するまでの遺族生活費です。
25万円 × 70% = 17.5万円
末子が23歳で独立するまでの期間は、
23歳 – 6歳 = 17年
末子が独立するまでの遺族生活費の総額は、3,570万円です。
17.5万円 × 12カ月 × 17年 = 3,570万円
★末子が独立した後の遺族生活費です。
ここでは仮に、妻が老齢年金をもらえる65歳になる期間までを考えることとします。
末子が独立した後の遺族生活費は、
25万円 × 50% = 12.5万円
末子が独立した時の妻の年齢を52歳とすると、65歳までの年数は、
65歳 – 52歳 = 13年
末子が独立した後から、妻が65歳になるまでの遺族生活費の総額は、1,950万円です。
12.5万円 × 12カ月 × 13年 = 1,950万円
★その他必要資金を計算します。
今回は教育費を考えます
1人1,000万円用意する場合は、2人で2,000万円です。
1,000万円 × 2人 = 2,000万円
全て合計して支出総額を計算します
★支出総額は、7,520万円です。
3,570万円 + 1,950万円 + 2,000万円 = 7,520万円
次に、収入総額を計算します
今回は遺族年金のみをシミュレーションします。
遺族年金については、こちらで解説しました。
遺族年金には、遺族基礎年金と遺族厚生年金があります。
遺族基礎年金は、子の年齢が18歳までもらえます。
遺族厚生年金は、被保険者の過去の収入で受給額が変わります。
ここでは、死亡した夫の月収が35万円だったとして計算してみます。
遺族年金を求めます。
・配偶者+子2人の期間の遺族年金の総額は、1,512万円です。
14.0万円 × 12カ月 × 9年間 = 1,512万円
・配偶者+子1人の期間の遺族年金の総額は、436万円です。
12.1万円 × 12カ月 × 3年間 = 436万円
・子の要件が無くなってから妻が65歳になるまでの遺族年金の総額は、1,858万円です。
8.6万円 × 12カ月 × 18年間 = 1,858万円
収入総額は、3,806万円です。
1,512万円 + 436万円 + 1,858万円 = 3,806万円
最後に、必要保障額を計算します
支出総額と収入総額から、必要保障額がわかります。
必要保障額は、
支出総額 ー 収入総額 で計算します。
7,520万円 ー 3,806万円 = 3,714万円
これが、生命保険金で補填が必要な金額です。
必要保障額は減少していく
必要保障額は、末子が誕生したときが最大で、その後は時間の経過とともに減少しています。
子育てが終わってからは、生命保険がそもそも不要な場合もあります。
その点で、収入保障保険は合理的です
死亡保険には、時間経過と共に保険金がだんだん減っていく、収入保障保険もあります。
とても合理的なので、検討してみる価値はあると思います。
生命保険は掛け捨て?貯蓄型?
生命保険は掛け捨て一択です。
理由は、コスパが良いからです。
貯蓄型の生命保険は、返戻金などの「貯蓄」の部分があるため一見お得に感じます。
しかし、この「貯蓄」は保険会社を通しているので、余分なコストがかかることは容易に想像できます。
貯蓄型保険の中身は、“生命保険+高いコストの投資プログラム“となっているのです。
このコストは、資産形成にとても不利に働きます。
保険の仕組みについては、後田 亨さんの「この保険、解約してもいいですか?」の本がわかりやすいです。
私もこの本を読みながら、保険の見直しを進めました。
無駄な保険が多いことがよくわかります。
保険の見直しをしたい方におすすめの一冊です。