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2級電気工事施工管理技士は『意味ない』って聞いたけど、取る意味ある?
結論、2級は取る意味があります。電気工事の主任技術者(現場に必ず置く技術の責任者)に、いちばん早くなれる資格だからです。

- 「1級から受ければ2級はいらない」 1級の一次だけ(1級技士補)では、主任技術者になれない
- 「電気工事士の資格で足りる」 電気工事士だけだと主任技術者まで3年。2級も取れば1年
- 「2級では大きな工事を任されない」 1級が要るのは、元請として下請に合計5,000万円以上を出す工事だけ

1級の一次に受かったら、1級の二次を待たずに2級の二次を受けるのがいちばん早いです
- 第一種電気工事士の免状がある 試験不要で、今すぐ主任技術者になれる
- 電気科卒 試験不要で、実務年数だけで主任技術者になれる
- 電気科卒以外 令和10年度まで、旧受検資格のほうが2級を早く受けられる
この記事を書いた人

きままなとうちゃん
✅ 1級電気工事施工管理技士(令和3年度に旧受検資格で受験)
✅ 2級電気工事施工管理技士(令和元年度に受験)
✅ 経験記述は、添削サービスを利用して一発合格
✅ 施工管理歴17年
2級の勉強の進め方は、過去問10年を使う方法で別の記事にまとめています。
2級なら最短1年で主任技術者になれる

1級より2級のほうが、主任技術者に早くなれるってほんと?
1級の一次に受かってから2級の二次を受ければ、最短1年で主任技術者になれます。1級の二次を受けるより、最大4年早いです。


働いたことがなくても、1級の一次って受けられるの?
受けられます。1級の一次は、その年度に19歳以上になる人なら誰でも受けられます。実務経験も学歴も要りません。以前は実務経験が必要でしたが、令和6年度に変わりました。

電気工事士の資格を持っていたら、どうなるの?
電気工事士を持っていれば、実務1年で2級を受けられます。ただし、一次と二次の両方に受かる必要があります。2つは同じ日に受けられるので、1級の一次ルートと同じ早さで主任技術者になれます。これから取る人は、第二種電気工事士の過去問10年勉強法を参考にしてください。

1級の一次に受かる自信がないときは?
2級の一次から受けられます。ただ、2級の二次を受けるには実務3年が要るので、1級の一次から受けるより2年遅くなります。その代わり、2級の一次は1級より受かりやすく、試験も年2回あります。
新受検資格では、実務の年数は一次試験に受かった後から数えます。受かる前に働いた期間は、カウントされません。

主任技術者を目指す方は、一次を早く受けると有利です
出典:建設業振興基金「1級電気工事施工管理技術検定」「2級電気工事施工管理技術検定」(令和8年度・新受検資格)
「意味ない」の3つの理由は半分だけ本当

それでも『2級は意味ない』って言う人がいるのはなんで?
よく言われる理由は3つです。どれも一部は本当ですが、2級が要らない理由にはなりません。
「1級から受ければいい」→ 1級技士補では主任技術者になれない
19歳になれば1級の一次を受けられるので、「2級はいらない」と言われます。
ただ、1級の一次に受かっただけの「1級電気工事施工管理技士補」(1級技士補)では、電気工事の主任技術者になれません。主任技術者になれるのは、二次に受かってからです。

1級の二次を受けるには、一次に受かってから実務5年が要ります。請負金額4,500万円以上の工事で施工管理をした経験が1年あれば、実務3年で受けられます。一方の2級二次なら実務1年で受験できるため、2〜4年早く主任技術者になれます。

出典:建設業法26条、建設業法施行規則7条の3、福岡県「実務経験による技術者資格要件が見直されます」、建設業振興基金「1級電気工事施工管理技術検定」(令和8年度・新受検資格)
「電気工事士で足りる」→ 電気工事士だけだと主任技術者まで3年
電気工事士でも、電気工事の主任技術者になれます。ただ、経験ゼロからだと実務3年かかります。2級も取れば、電気工事士に受かってから実務1年で2級を受けられます。

出典:建設業法施行規則7条の3、茨城県「第一種電気工事士免状取得の要件」

電気工事士を持っているなら、2級も取ると主任技術者まで2年早まります
「大きな工事は任されない」→ 1級が要るのは、下請に5,000万円以上出す元請の工事だけ
監理技術者(大きな工事の責任者)に1級が要るのは本当です。ただ、監理技術者を置くのは、元請として下請に合計5,000万円以上を出す工事だけです。
工事全体の金額が大きくても、下請に出す額が5,000万円に届かなければ、主任技術者で足ります。下請として入る工事なら、いくら大きくても主任技術者で足ります。主任技術者は、2級で務まります。

出典:建設業法26条、建設業法施行令2条(令和7年2月1日改正)
例外:働いている人はもっと早くなれる

もう何年か働いてるんだけど、もっと早く主任技術者になれる方法はある?
すでに働いている人は、もっと早く主任技術者になれる場合があります。
例外① 第一種電気工事士の免状があれば、今すぐ主任技術者
第一種電気工事士の免状を持っている人は、それだけで主任技術者になれます。主任技術者になるために、2級を取る必要はありません。
出典:建設業法施行規則7条の3
例外② 電気科を出て働いている人:高卒5年・大卒3年で試験なし
電気科などを出た人は、試験に受からなくても主任技術者になれます。


試験がなくても、働いた年数で主任技術者になれるんだ
出典:建設業法7条2号・26条、建設業法施行規則1条(電気工事業の学科=電気工学・電気通信工学)
例外③ 電気科以外を卒業した人:令和10年度までなら旧受検資格で早く主任技術者になれる
電気科以外の学校を出て働いている人は、令和10年度までなら、旧受検資格を使うと早く主任技術者になれます。2級の一次と二次を、待たずにまとめて受けられるからです。
旧受検資格は、学校を出てからの施工管理の実務年数で受けられる決まりで、令和10年度まで使えます。必要な年数は、卒業した学校で決まります。
- 高校(電気科以外) 卒業後4年6か月
- 大学(電気科以外) 卒業後1年6か月
- 短大・高専(電気科以外) 卒業後3年
- 学歴に関係なく 通算8年
新受検資格だと、電気工事士を持っていない人は、1級の一次に受かってから実務1年たたないと、2級の二次を受けられません。旧受検資格なら、この1年を待つ必要がありません。
出典:建設業振興基金「2級電気工事施工管理技術検定」(令和8年度・旧受検資格)

経験年数を満たしていれば、旧受検資格ですぐに2級が取れます
2級で得したこと:報奨金と1級の練習

2級から受けて、よかったことはある?
2級から受けて得したことは、2つです。

受ける前に、報奨金の制度があるか会社に聞いておくと安心です
経験記述は、添削を受けてから本番に挑みましょう。書いた文が合格ラインかは、自分では分からないからです。
独学サポート事務局なら、添削を5回受けられるので、直した文を何度も見てもらえます。2級の二次だけのコースもあります。
添削サービスの他社比較は、独学サポート事務局の口コミ・評判にまとめています。
よくある質問
- Q2級を飛ばして、1級だけを目指してもいい?
- A
2級も取ったほうが、主任技術者に早くなれます。1級だけだと、主任技術者になれるまで2〜4年長くかかります。
- Q第一種電気工事士の免状があれば、2級はいらない?
- A
免状を持っているなら、いりません。第一種電気工事士の免状があれば、主任技術者になれます。
- Q技士補に免状はある?
- A
ありません。一次検定の「合格通知書」で、技士補であることを示せます。
- Q旧受検資格はいつまで使える?
- A
令和10年度までです。ただ、令和6〜10年度に旧受検資格で二次を受けた人は、令和11年度以降も旧受検資格のまま二次を受け直せます。
- Q2級の試験はいつある?
- A
例年、6月と11月の年2回です。6月の前期は一次だけで、申込は2月です。11月の後期は一次も二次も受けられ、申込は7月です。
- Q受験料と合格率は?
- A
受験料は、一次と二次で別々にかかります(令和8年度)。
一次だけ 二次だけ 一次と二次 2級 7,900円 7,900円 15,800円 1級 15,800円 15,800円 31,600円 一次の合格率は、2級が57.4%(前期)、1級が36.3%でした(令和8年度)。
- Q1級の一次と2級の二次の両方に受かると、何かいいことはある?
- A
主任技術者になれるうえに、監理技術者補佐にもなれます。監理技術者補佐は、大きな工事で監理技術者の仕事を補佐する立場です。補佐として1年働くと、1級の二次を受けることができます。
まとめ:主任技術者への最短は2級
2級は、電気工事の主任技術者にいちばん早くなれる資格です。
施工管理は、転職で年収を上げられる仕事です。年収の上がり方は、施工管理の年収アップ転職と設備系資格【転職編】にまとめています。
2級と1級の勉強の進め方は、それぞれ別の記事にまとめています。
出典
- 建設業振興基金「1級電気工事施工管理技術検定」
- 建設業振興基金「2級電気工事施工管理技術検定」
- 建設業振興基金「令和8年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)実施結果」
- 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 実施結果」
- 建設業法(e-Gov法令検索)
- 建設業法施行令(e-Gov法令検索)
- 建設業法施行規則(e-Gov法令検索)
- 国土交通省 関東地方整備局「(補足)技術職員数(Z1)に係る改正(監理技術者補佐)について」
- 福岡県「実務経験による技術者資格要件が見直されます」
- 国土交通省「建設業の各種金額要件や技術検定の受検手数料を見直します」
- 茨城県「第一種電気工事士免状取得の要件」
- 独学サポート事務局「2級電気工事施工管理技士 受験対策講座」